相変わらず積み本ヤバイ、と重いながら、11月~12月に読んだ本(マンガ・専門書除く)をつらつらとメモ。
早稲田と慶応なんてなぜか二冊買ってるよ。。orz
「迷走×プラネット」 著:神尾アルミ
「日本沈没」(上下) 著:小松左京
「サイコロジカル」(上下) 著:西尾維新
「早稲田と慶応 名門私大の栄光と影」 著:橘木俊詔
「日本以外全部沈没」 著:筒井康隆
「探偵伯爵と僕」 著:森博嗣
「中原中也詩集」 編:大岡昇平
「統計数学を疑う なぜ実感とズレるのか?」 著:門倉貴史
「四畳半神話大系」 著:森見登美彦
「迷走×プラネット」 著:神尾アルミ
10月19日の記事で紹介した、バイトの後輩が書いた一冊。
ライトノベルって言葉の使い方ってなかなか難しいものがあるけど、この本については、いい意味で気楽に読める、悪い意味ではあんまり深く考えてはダメってことで、まさしくライトノベルだったのではないかな、という一冊でした。
二年くらいかな?著者がバイト先で勤め始めてから、仕事教えたり、雑談したりと一緒に仕事してきたせいか、一般の書籍よりも辛めに読んでしまう自分がいたのは結構驚きでした。知り合いの本を読むってのも、いい経験だなぁ。
そんなわけでSF的な設定については、心の中でツッコミを入れながら読んでしまう場面もありながら、主眼が置かれている異文化コミュニケーション、異星人が日本に来たらどう感じ、どう考えるか、という視点は面白かったです。
他者の理解における異文化経験や時間の共有の重要性があって、主人公が凄く前向きにそれらを捉えられているのが大切なんだなぁ、って思いました。実際には、作中にあるような楽しい体験ばかりではなかったり、辛抱強く理解をしなければならない溝のようなものもあるのだけど、それらをひっくるめて、自分も色んな経験をしないとなぁ、と。とかく出不精で、他人任せな自分を反省する次第です。
「日本沈没」 著:小松左京
上司が好きな作品で、酒を飲むと何回かに一回はこの作品を読んでいないことを怒られていた一冊です。ぷらぷらしてたときに毎週購読していたビックコミックスピリッツではマンガ連載が現在も続いていますが、購読をやめて以来はぷっつりと読んでいませんし、いい加減に読んでしまおうと思い読み始めました。
言わずとしれた名作、当然?ながら面白かったです。若干、違和感は感じるものの大筋は30年前の小説とは思えない新鮮さがあり、暇を見ては読みふけってしまいました。理論的な説明が多いために読みづらく感じる人がいそうなことと、主人公に感情移入しづらそうなところが難点でしょうか。
それにしても、果たして今の日本で国運をかけるような危機が発生した際にはどうなってしまうのだろうか?と考えさせられます。堺屋太一の「平成三十年」もそうですが、日本全体のシミュレーションをできる作家というのは凄まじいですね。
「サイコロジカル」 著:西尾維新
戯言シリーズ4作目。今回も推理小説なんだかそうでないんだかよくわからない推理小説?っぷりです。まぁ、中2病的な奇人超人キャラクターっぷりと、セリフの言い回しが面白いので、このシリーズは結構好きです。
「早稲田と慶応 名門私大の栄光と影」 著:橘木俊詔
仕事関連というのと、橘木先生の本は以前にも読んだことがあった、という理由で購入。。でも2冊買わなくてもいいだろ、自分。。orz
早稲田と慶応の歴史、戦略等の説明をしながら、最終的に大学のあり方を考える一冊。私立大学の財政は、基本的に学生の納付金に依存しているって話で、慶応が学費を抑えるために卒業生からの寄付金の運用によるモデルを試みている、というのが面白かったですね。
以前、昼飯を食べながら上司から、「アメリカの大学は寄付金の運用で大学の運営費を出しているので、日本のように納付金に頼らなくていい」という話は聞いていました。学生は資産運用が上手くて奨学金が多く出る大学に行きたがる、という話だったのですが、慶応がそのアメリカのモデルを目指している、という話。実際9月の金融危機で駒澤大学の損失が話題になりましたが、慶応もかなりの損失を出してしまったようで、情勢としてはなかなか厳しい、という話が一つ。あと、慶応のネットワーク、ブランド力がないと寄付金なんて集まらない、という話が一つ。これらからアメリカモデルを日本の大学に活かす、というのはまだまだ厳しい話にはなるんですよね。
そうなると私学が、地方国公立大が如何に生き延びていくのか。文中では、私学の方策の一つとして技能形成教育が挙げられているけど、金沢工業大学のように上手くできればいいんですけどね。あとは、学歴ではなく技能or能力で評価できるような資格の整備が必要、ってところですかね。教育は国の礎ってことで今後に期待したいところです。
「日本以外全部沈没」 著:筒井康隆
前述した日本沈没の解説で、日本沈没が1947年の星雲賞と取ったくだり、日本短編部門の受賞作がこの「日本以外全部沈没」だった、ということで古本屋で見つけて速攻で購入してしまいました。
短編集になっていて、表題の作品以外にも10編が収録されているのですが、昭和40年前後の作品が収録されているため、当時の空気が感じられる一冊で面白かったです。
個人的には60~70年代の学生運動が観光産業化した、という「新宿祭」がお気に入り。なかなかのカオスっぷりがたまりませんでした。
「探偵伯爵と僕」 著:森博嗣
今や代表作はスカイ・クロラになってしまっているのかな?という森博嗣。といいつつ、スカイ・クロラシリーズは全く読んだことがなくて、SMシリーズを読んで、Vシリーズは最終巻が未読といった感じ。Gシリーズは見事に積まれています(笑
そんな中途半端な森博嗣ファンな自分ですが、「探偵伯爵と僕」はこれまで読んできた森作品とは違った面白さがあり、一気に読み進めてしまいました。児童小説のような雰囲気から次第に現実世界に引き戻されていくような、そんな不思議な一冊です。
「中原中也詩集」 編:大岡昇平
詩集とか随筆集とかは結構読むのが苦手で、ぱらぱらと眺める感じで読了。自分の名前が詩人と同名、ということもあり、詩を楽しめるような、そんな感受性豊かな人間になりたいと思っているのですが、なかなかムリですね。とりあえず本作の印象としては喫煙の表現が秀逸(笑
「統計数学を疑う なぜ実感とズレるのか?」 著:門倉貴史
今更こんな本を読むな、とおしかりを受けそうですが、パラパラと読みつつなかなか面白かったです。
経済効果の怪しさについてはまぁいいとして、数値の下ぶれ、上ぶれの話で合計特殊出生率の下ぶれの話は面白かったです。ちょうど、完全出生率が下がっていないことや、現在合計特殊出生率の下げ止まりが見られる、といったデータを整理しているところだったので、なかなか勉強になりました。
・・・で、結局出生率は下がっているけど、言うほど猛烈に下がっているわけではない、というもの。ライフスタイルが変化して、晩婚化が進む中で、世代別に類型を取って算出する合計特殊出生率において、すでに出産済みの30代と晩婚化する20代を合わせた女性モデルから出生数を導いたため、極端に出生率が下がってしまった、という説明は的を射ていると思います。
「四畳半神話大系」 著:森見登美彦
平積みで並んでいたのをタイトル買い。「来る!!この人の時代フェア」という角川の帯がかなり恥ずかしい一冊。
中身はダメ大学生の日常を描いたSF(笑)で4編のオムニバスっぽくしたてられています。キャラクターもストーリーも良くて、一気に読んでしまいました。まぁ、何よりダメ学生っぷりと、ラブドールが出てきたりするのに妙にレトロな世界観が自分にフィットした、というのもあるのかもしれません。
真面目な話としては、人間の可能性、について考えさせられます。私自身、後悔のない生き方、というより、生き方に後悔しない考え方をしたいと思っていますが、あの時ああしていれば、ということは少なからずあります。果たして、そう考えることは無駄なのか?その時どちらを選んでいても結果として大差がなくても、一瞬一瞬がんばれるかどうかで、その人の精神は方向付けられているのではないかな、と。まぁ、どう方向付けられても個性だ!アイデンティティだ!と開き直ってしまおうかな、というのが私の考え方なのですが・・・うんダメ人間だ(笑
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